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農と食の強い国の共通点

以前に私の夏の課題図書として紹介した本、「農業のマーケティング教科書」食と農のおいしいつなぎかた 

岩崎邦彦著に、農と食が強い国の共通点について興味深い国際的調査結果があるので紹介したい😀

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この表を見て欲しい。

「人口1人当たりの農産物・食糧品輸出額の世界ランキング」


1位 アイスランド
2位 オランダ
3位 ニュージーランド
4位 ベルギー
5位 デンマーク
6位 アイルランド
7位 ルクセンブルグ
8位 ノルウェー
9位 シンガポール
10位 リトアニア

「上位のアイスランド、オランダ、ニュージーランド、それぞれ漁業、園芸、畜産、酪農において国際的競争力を有している。いずれの国も農業や水産業など一次産業の社会的地位が高く、職業としての人気も高い。」

もう一つの表を見て欲しい。

「幸福度の世界ランキング」


1位 スウェーデン
2位 オーストラリア
3位 ニュージーランド
4位 カナダ
5位 オランダ
6位 フィンランド
7位 スイス
8位 アイスランド
9位 デンマーク
10位 ノルウェー
11位 チリ
12位 イギリス
13位 ルクセンブルグ
14位 ベルギー
15位 ドイツ
16位 アイルランド
17位 アメリカ
18位 オーストラリア
19位 コスタリカ
20位 イスラエル

「幸福度のベスト10に入っている国名を見てほしい。


「人口1人当たりの農産物・食糧品輸出額の世界ランキング」のランキングに入っている国と10カ国中5カ国が同じだ。ベスト20に範囲を広げると、一致度はさらに増加し、上位8
カ国まで、すべての国が幸福度のベスト20入りしている。


農と食に関する産業の相対的な地位が高い国は、幸福度も高い傾向にある。」

日本の「人口1人当たりの農産物・食糧品輸出額の世界ランキング」は117位、「幸福度の世界ランキング」51位。いずれも残念な結果である。でもポジティブに考えれば、「まだのびしろがある」ということだろう。

では、国内では農業と幸福度の関係はどうなっているのだろうか?


「全国の消費者調査データ」を用いた、「農」と「幸せ」の関係について分析結果は2点ある。

「1. 農業を身近に感じている人ほど、「幸福度」が高い。」
「2. 食生活と農業の距離を近く感じている人ほど、「幸福度」が高い。」

私自身、農業者であり、農の当事者であるわけで、鼻血が出るほどプアではあるが
幸福度は高い。普段から野菜宅配便を消費者の方に送っている立場から感じているが、食生活と農業の距離を近くに感じている人は幸福度が高いという結果はしっくりくる。

最後に著者がまとめたポイント


「農と食と幸せの間には、明らかにポジティブな関係がある」


「消費者と農との心理的な距離感が近くなれば、食の満足度が向上し、幸福感が向上する」


「農の先にはおいしいがあり、おいしいの先には幸せがある」

農業者としての幸福は経営がうまくいっていなければ成り立たない。
まだ乗り越えなければいけない壁がいくつもあるが、今感じている目の前の壁をなんとか超えたいと思っている。それについてもまた考えを整理して、アウトプットしなければいけない。いつまでも、鼻血を垂れ流していては、ぶっ倒れてしまうから。

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